こんにちは、心の学校キャンパススタッフの川村力雄です。本日もお越しくださり、ありがとうございます。
今回は、人生のどん底から奇跡の再出発を果たした大渡千賀子さんの体験をご紹介いたします。
昨年の年末、彼女に突然、予期せぬ出来事が訪れます。二人目のご主人と営んでいたお店で、
突如としてお金のトラブルが発生。
気づけば家賃も光熱費も、従業員の給料すら払えない状態に。これまで経営はすべてご主人に任せていた彼女。
彼女は、そのご主人を心から信じ、純粋に大好きで、「この人となら幸せな夫婦になれる」と心の底から信じていたのです。
そんな彼に裏切られたと知ったとき、全身から血の気が引き、立っていられないほどの衝撃を受けました。人生で初めての感覚です。
私のお金、時間、気持ち、家族…すべてを注ぎ込んできたのに。残ったのは、悔しさ、虚しさ、やるせなさ…一度に押し寄せてくる感情の嵐。
けれど、あまりに打ちのめされて、怒りすら湧いてこなかった。「もう、死んでしまえたら楽かもしれない」そんな思いが何度も胸をよぎり、発作的にいつでも死ねる…そう感じていたほどだったといいます。
深く深く、言葉にならない哀しみの中で、ついには彼女は寝込むように。頼れる人もおらず、途方に暮れる中で思い浮かんだのは、長らく音信不通だった「最初のご主人」の顔。
迷いに迷った末、思い切って連絡を取り、事情を打ち明けたところ、彼は快く800万円ものお金を貸してくれたのです。
それでも状況は改善せず、年末には二人目のご主人と離婚。生活も、心も、大きく崩れていきました。
「これまで心の学びを続けてきたのに、どうして……?」混乱する心の中で、彼女の目にふと飛び込んできたのは、「本当の自分」という言葉でした。
手元にお金はなくても、無料のZoom会や夜の瞑想会に参加し、できることを一つずつ、心を込めて始めました。
佐藤康行先生の音声を毎晩聴きながら眠り、少しずつ、自分の内側に耳を傾けていったのです。ちょうどその頃、札幌で働いていたご長男が適応障害と診断され、仕事に行けなくなりました。
「私が学んできたことを生かすときなんだ」そう自分に言い聞かせながら、彼女は信じて歩みを続けました。
そして2月、集中的に佐藤康行(YS)メソッドに取り組める環境が整い、心と体は大きく反応し始めます。次々と湧き上がる気づき。
それは、どれも彼女の人生を照らす光でした。3月、佐藤康行(YS)メソッドにさらに深く取り組もうと心に決めたその直後、ご長男は職場に復帰。
引きこもりがちだったご次男も、少しずつ社会とつながり始めました。「親として、こんなに安心できたのは初めてです」そう語る彼女の表情には、穏やかな光が宿っていました。
とくに印象的だったのは、佐藤康行(YS)メソッドの中での問いかけです。「自分が最期を迎える時、そばにいてほしい人は誰?」その問いに、彼女の心に浮かんだのは…驚くことに、最初のご主人の姿だったのです。
その瞬間、胸の奥から湧き上がったのは、深い感謝の気持ち。彼女は自分の言葉で思いを綴り、
手紙にして届けました。そして再会。
すれ違いや誤解を一つひとつ話し合いながら、自然と心が通じ合っていきます。今では毎晩電話をし、週末には一緒に出かける仲に。子どもたちも、心から喜んでくれているといいます。
「本当の気持ちを素直に伝えることで、こんなにも人との関係が変わるなんて…」「今は、いつも心が穏やかで、家族との絆が何よりの宝物です」
その言葉の一つひとつには、静かな力強さが宿っていました。これまで彼女は、たくさんの本を読み、願いごとを書き出し、前向きな言葉を繰り返してきました。
でも、どこかで「苦しい」「何かに追われている」そんな感覚が消えなかったといいます。そんなときに出会ったのが、「心の奥にある記憶や思い込みこそが、苦しみの原因である」という気づきだったのです。
良いことも、悪いことも、ぜんぶ手放して「本当の自分」と向き合う。それが、家族や子どもたち、そして、未来を明るく照らす一番の近道だったのです。
今、彼女は実感しています。「一人で頑張るよりも、見えないけれど、確かにある『大きな力』と一緒に生きていくことが、こんなにも心強いなんて」
あなたは、このお話から何を感じたでしょうか?どんなに深い闇の中にいても、心の奥とつながることで、光は差し込んできます。
そして、本当の想いを素直に表現することで、人との関係も、人生そのものも、あたたかく変わっていくのです。
それはきっと、あなたの人生にもやさしく届く、大切なヒントになることでしょう。最後までお読みいただき、ありがとうございました。また、この場所でお会いしましょう。お待ちしています。
心の学校キャンパス・スタッフ 川村力雄