こんにちは。心の学校キャンパススタッフの坂口です。
本日ご紹介するのは、介護福祉専門学校に通っていた柳沢克義さん(仮名・体験談記載時47歳)の体験です。
・「安定した就職」を求めて
社会人経験を経て、介護福祉の道を志した柳沢さん。それ以前から柳沢さんはysメソッドに取り組み、本当の自分を探求していました。
就職活動では「安定した大きな事業所」に入りたいという思いから、学校主催の就職説明会に積極的に参加されていたそうです。
しかし、現実は厳しいものでした。どの説明会でも「40歳以上の正社員採用は難しい」と繰り返し告げられたのです。
年齢を理由に門前払いされる ――これは想像以上に大きなストレスになってもおかしくない状況です。けれど、柳沢さんは違いました。
「以前の私なら、本当にがっかりしていたと思いますよ。でも、その時がっかりしなくて済んだのは、『本当の自分でやっていれば間違いはない。絶対大丈夫。必ずいい方向に行く』という気持ちがあったからです」
この心境の変化こそが、YSメソッドの大きな力です。「本当の自分」という本質に意識を合わせることで、執着が手放されていきました。
「自分に合ったところがきっと与えられる。もし与えられなかったら、それは“時期じゃない”というだけ」そう思えた瞬間、「大きなところに就職したい」という願望はスッと抜けたそうです。
・思いを手放したときに、必要なものがやってきた
そしてその日の午後、思いがけない出来事が起こります。別の施設の説明会に参加していた柳沢さんに、担当者が声をかけてきたのです。
「うちに来てくれませんか?」初対面にも関わらず、そんなふうに誘ってくださったのは、キリスト教関係の施設の方でした。
礼拝の時間があり、日々の業務に“祈り”が自然と溶け込んでいる環境だったそうです。信者ではない柳沢さんにとっても、“神”という存在に関わりのある場所からお声がかかったことに、不思議な縁と深い喜びを感じられたと語っておられます。
「“大きなところに就職したい”という思いを捨てたとき、空っぽになった私の中に、一番ふさわしいところからの話がはまったんです」
ysメソッドに取り組んできたからこそ、自分の内側にある静かな確信に気づけた柳沢さん。本当の自分を知ることが、こんなにも確かな支えになるのだと改めて思いました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心の学校キャンパス スタッフ 坂口雅一