皆さま、こんにちは。心の学校キャンパス スタッフの久後八重子です。
私たち現代の社会に生きるほとんどの人は、物事の実体を正しく捉えていないために、数々の矛盾と戦っています。
その実体がわからないとか見えないということは、いろいろな妄想や恐怖心を引き起こす要素となっていると、心の学校創始者 佐藤康行先生は仰います。
今回はその一例として、両親(特に母親)への憎しみが変わり、15年ぶりに実家へ帰ったY・Mさん(女性)の体験談をご紹介いたします。
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私は両親と、とくに母と仲が悪い状態がずっと続いていました。
実家では父が自営業をしていましたが、バブルが崩壊して資金繰りがうまくいかなくなったときなど両親が夫婦喧嘩して、母がプイッと家を出ていくことがよくあって、原付バイクでビ~ッと母は走って出ていくんですが、その後ろから父と私が車で「帰ってきて~」って追いかけたりすることが当時は何度かありました。
そんな中、また母が出ていきました。その時は自殺をほのめかして行ってしまいました。数日探し回った挙句、母は帰ってきましたが、母が自殺をほのめかして出ていったことが自分が捨てられたように思えて、帰ってきてももう母のことを何も許せません。
母の言うこと、行動のすべてが嫌で、もうどうしようもなくなって、そのままだと本当に母を殺してしまうか、自分が死のうかと思い詰めるようになりました。
実はその数年後に家が引っ越しすることになっていてそのタイミングで私は家を出て、一人暮らしをする話になっていたのですが、私はそれを早めて、両親がすぐに来れないところに部屋を借りて一人で生活し始めました。
それ以来、数年に一度用があって家に帰っても両親にはほぼ顔を合わさず話もせず、すぐ家を出て、やり取りは基本的に数回のメールという日々が15年続いていました。
受講のきっかけは、私と同じように母親と仲が悪いという知人がいて、その母親が知人はうつ病を発症してしまったのです。
その姿を見て、その状況になってはつらいと思い、母が生きている間に自分はどうにかできないかと思っていたところ、友人に真我開発講座を紹介してもらいました。
受講したのは12月でしたが、受講前は「来年あたりにちょっと実家に帰れるようになったらいいな~」くらいに思っていました。
受講中、ゴミ出しでネガティブな感情を出しているとき、頭痛や首、背中のハリ、めまいと嘔吐間に襲われました。それは「好転反応」だと思い、心が反応しているだけで本当ではないと言い続け、つらいながらも講師の言われることを素直に進めました。
また子供の頃から思い切り大泣きするとあとで決まって頭痛に苛まされ頭がズキズキしたりするので、大泣きするのを我慢するようにしていましたが、真我が開いた時からずっと涙が止まらず、大泣きしてしまいました。
それでも頭痛は起きず、逆に脳天がスカッとしました。頭痛は何かのフタがあったからなのかもしれません。
その日から、なぜか友人知人がドンと増えました。人を信用することが怖くなくなったようなのです。
そして、いつか母を許せるようになったらいいなぁと思っていたのが「違う! 謝るのは私だ!」と思えたのです!
私は母に謝ってほしかったのですが、急にそうじゃない!と思うようになっていました。そして、受講から数日後の年末になんと15年ぶりに実家に帰りました。
駅に着いたら、迎えに来た父に「なんで帰ってきた?」と言われ(15年ぶりですから・・・)、「まぁ、家に着いたら話す」と言って・・・・・。
家に入ると仏壇があるのですが、その仏壇にお参りをと前に座った途端に涙がブワーッと出てきて、「あぁ、今だ!」と、何かに背中を押された感じで、すかさず両親に「ちょっと座って」と言い、ご飯の用意をしていたところを座らせて「ごめんなさい・・・・」と涙ながらに謝りました。
それから3人で泣きながら笑いながらご飯も食べて、正月もおせち料理を泣きながら笑いながら3人で一緒に食べて、泣いているのか笑っているのかわからない状態で年末年始を過ごして、なんというか生まれて初めて実家でくつろげた気持ちになりました。
本当に満たされたというか、心から幸せだなぁ~という感じで家で過ごすことができました。
真我をずっと追究していくことによって、私だけではなくて、両親も、周りの人もみんなを幸せに変えていけるという確信が、なぜかそこで出ました。
それは本当に嬉しいことだな、幸せなことだなと今思っています。
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いかがでしたでしょうか。
Y・Mさんは、真我(本当の自分)の愛に目覚めることによって、夢から覚めるように一瞬の内にご両親に対する思いが変わりました。
人間関係の原点は両親と言われています。この体験を機に、きっとすばらしい人間関係を築いていかれることでしょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
心の学校キャンパス・スタッフ 久後八重子




