※YSカウンセリングセンター監修
こんにちは。
心の学校オウンドメディア編集部です。
日常生活の中で、不安や心配は誰にでも訪れるものです。
「子供の将来が心配。私の育て方はこれでいいのかな?」
「今日もまたイライラしてしまった…子供に悪影響を与えてないかな?」
「他のママはもっと上手にやっているのに、私はなんでこんなにうまくできないんだろう?」
と思うことがあるかもしれません。
子育ての他にも、家族や仕事のこと、人間関係の悩み、将来への不安…。
さらに、お金や健康など、若い時には気にならなかったことも、色々と見えてきます。
そんな時、不安や心配の対処の方法の一つとして『自分を認める』というものがあります。どういうことか、この記事で一緒に見ていきましょう。
目次
不安の正体
まずは、不安とは何かを理解することが重要です。
不安は、未来に対する恐れや心配から生じる感情です。
未知の状況や、結果が予測できない場合に、私たちの心は自然と不安を感じます。
これは脳が危険を回避しようとする自然な反応です。
さらに、ママが感じる「不安」と「心配」が何かを整理しましょう。
子供が健康であるか、発達が遅れていないか、自分の育児のやり方が正しいのかなど、さまざまな疑問や不安が浮かんでくるのも自然なことです。
これらの不安は、子供を思う気持ちからくるもので、それ自体はとても大切な感情です。
ママ達の主な不安の例
- 子供の発達や健康について
- 自分の育児方法に自信が持てない
- 仕事と育児の両立の難しさ
- 社会や他のママとの比較
しかし、これらに押しつぶされてしまうと、ストレスになってしまいます。
子育て中の不安を解消する方法
子育て中のママが感じる不安や心配は、決して特別なことではなく、どんな母親にも起こりうることです。
お子さんの成長を心から喜んでいながらも、同時に「ちゃんと育てられているのかな?」「将来、子どもが幸せに生きていけるだろうか?」と不安に感じているママも少なくありません。
そんなママたちに、少しでも心のゆとりを取り戻していただくために、まずは、子育て中の不安を解消する方法を3つ紹介します。
1. 完璧なママになろうとしない
完璧なママなんていません。
大切なのは、子どもを愛し、精一杯接することです。
誰にでも失敗はありますし、全てを完璧にこなすことは不可能です。
他のママと比べるのは、あまり意味がないことも多いです。
各家庭の事情は違いますし、育児スタイル、兄弟関係や、子供の性格、ママ自身の性格や得意不得意も違います。
大切なのは、完璧を目指すのではなく、ベストを尽くすこと。
完璧でなくても頑張った自分を認めることが、心の負担を軽減する第一歩です。
2. 周りの人とつながる
同じような悩みを抱えているママ友と話すことで、気持ちが楽になることがあります。
ママ友と話すことは、共感も得られますし、地域の子育て情報や、サポート体制、子連れで行けるカフェなどの情報共有もしてもらえます。
「うちだけこんな状況かな…」「こんなこと言ったら変だと思われるかな…」と思っても、案外、どこの家庭も同じ悩みを持っているものです。
ただ話すだけでもスッキリしますし、さらに相手から「私は、こんなふうに思ってやってるよ」という『とらえ方』のアドバイスをもらえたら、新しい気づきも生まれます。
今のママ友だけじゃなく、子育て終わった世代や、先輩ママとつながるのも、参考になるかもしれません。
また、世界の子育て事情をリサーチして、視野や知見を広めるのも、目からウロコだったり、価値観の違いゆえの面白い発見があったりで、気持ちにゆとりができることがあります。
3. 自分だけの時間を持つ
子育ては喜びに満ちている反面、ストレスや疲れも大きいものです。
家事や育児に追われて、自分自身を大切にする時間がなくなってしまうと、心身ともにゆとりがなくなり、疲れが蓄積されてしまいます。
妻という役割、母という役割、嫁という役割などなど一旦横に置いて、毎日5分でも一人の人間に戻る意識と、自分なりの脱力タイムを持ちましょう。
100点満点の人はこの世にいない
人は、他人や子供に「より多く」を求め、そのとおりにいかない時は、その人を責めたり批判したりしてしまいます。
また、自分自身に対しても完璧を求め過ぎると、それができなかった時には自己嫌悪に陥ってしまいます。
まず、大切なことは、この世に百点満点の人はいないということを知ることです。
そして人と円滑につきあうコツは、100点満点のうち、60点くらいを合格ラインにしてあげること。
他人に対しても、自分に対しても、100点を求めている間は、幸せな気持ちで過ごすことはできないでしょう。 見ている部分が、不足しているところに意識がいっているからです。
それに、もし100点満点の人がいたら、何も補うところがないのですから、その人のまわりには誰も必要ではなくなってしまいます。
むしろ、足りないところがあるからお互いに助けあい、補いあえるのです。
そんなふうに思えれば、あなた自身の人間関係はスムーズに運ぶようになります。
さらに、そんな気持ちで子どもに接することは、育児にも反映され、子どもの思考の形成の一端を担い、子どもの将来の人間関係構築にも役に立つことでしょう。
なので、人は60点で合格だととらえましょう。
残りの40点はあなたが助けてあげましょう。
時間を上手く使う
先にも書きましたが、全てを完璧にすることは不可能です。
何を「今」一番大切にすべきかを考えることで、気持ちが楽になります。
優先順位のつけ方
- 重要で緊急なこと(例:子供の急な病気、仕事の締め切り)
- 重要だが緊急ではないこと(例:自分のセルフケア、将来の計画)
- 緊急ではないし重要でもないこと(例:完璧な掃除や料理)
このようにタスクを分類し、優先度が低いものを効率化・簡素化・単純化していくことで、無駄なストレスを軽減することができます。
例えば、効率化・簡素化のアイデアとして
- 家電を活用する:ロボット掃除機や食洗機など、時間節約の家電に頼る
- 週末に作り置きする:週末にまとめて食事を準備して冷凍しておく
- やらないことリストを作る:あえて「今日はこれをやらない」と決めることも重要。(例:今日は完璧に掃除をしない日。料理を簡単に済ませる日。など)
- 子供と一緒に家事をする:子供が小さい場合、家事をゲームのようにして楽しみながら 一緒に行うことで、時間を節約しつつ育児もできます。
特に、最後の「子供と一緒に家事をする」ですが、この時のポイントはママ自身が家事を楽しむことです。
子供は、お母さんと一緒に楽しいことをしたい欲求があります。
洗濯物を干すとき「わー、いい香りになったねー」、お掃除をしたら「ピカピカ綺麗になったねー、気持ちいいねー」、お料理をしたら「どれどれ人参さん煮えたか食べてみよう」など子どもと一緒に楽しんでみましょう。
また、「上手だねー」「惜しいね、あともう少しだね」「綺麗にできたね」「助かるなー」「おいしいね」「ありがとう」としっかり言葉で伝えることで、子供の承認欲求も満たされ、 自己肯定感も育ちます。
小学生くらいになったら「お手伝い大好きっ子」になったら母親としても嬉しいですし、さらに、将来の子供の自立にも役立ちます。
自己肯定感を高める方法
不安を乗り越えるためには、自己肯定感を高めることが必要です。
自己肯定感とは、自分自身を価値ある存在として認識し、肯定的に受け入れる感覚のことです。
母の役割、妻の役割、嫁の役割、さらにシングルママは、父の役割、働いていれば、仕事人としての役割など1日にいろんな役割を瞬時にこなさなければいけない場面もあるでしょう。でも、その全ての役割を完璧にこなすのは不可能です。
完璧にできなかったから、自己肯定感が上がらないというのはあまりにも自分がかわいそう。ぜひ、以下の方法を試してみてください。
1. 小さな成功を意識して褒める
どんなに小さなことでも今日一日「できたこと」「頑張ったこと」を意識して褒めましょう。
完璧を目指さず、できたことに目を向けることが重要です。
過去の成功体験、やり切ったこと、頑張ったことを思い出してみるのもおすすめです。
2. 「やらないことリスト」を作る
多くのママは「やらなければならないこと」が多すぎます。
すべてを自分一人でこなすのは非現実的。
あえて「やらないこと」を決めて、自分に余裕を与えましょう。
3. 自分の感情を素直に認める
不安やストレスを感じたときは、それを無理に押し込めず、自分の感情を認めることも大切です。
感情に正直になることで、心が軽くなります。
4. 他人と自分を比較しない
SNSや周りのママと自分を比べてしまうことはよくありますが、他人と自分を比較することは、自己否定の原因になります。
家庭の事情も、自分の得意不得意も、子供の得意なこと不得意なこともみんな違うのです。
5. 自分の時間を優先する
つい自分のことを後回しにしがちですが、自分自身を大切にしないと、心に余裕がなくなってしまいます。
自分をリセットし、リフレッシュできる時間を確保しましょう。
6. 周りのサポートを受け入れる
自分一人で頑張りすぎず、周りのサポートを受けましょう。
家族や友人に助けを求めることは弱さではありません。
家族やパートナーに、具体的にどんな助けが必要か伝えましょう。
7. 「十分やっている」と自分に言い聞かせる
今の自分が十分頑張っていることを、自分で認めてあげましょう。
自己評価を高めるためには、頑張りすぎず、時には手を抜くことが大事です。
長く続けられるペースを、自分で調整しましょう。
8. 感謝の気持ちを持つ
毎日の日々の生活の中で感謝できることを見つけ、それを記録する習慣を持ちましょう。
感謝の気持ちは心を豊かにし、不安を軽減します。
例えば、
- 子供の笑顔がいっぱい見れた
- 新しい言葉を覚えた
- パパが子供をお風呂に入れてくれた
- 家族が一日健康で過ごせた しんぱい
- 自分の時間が30分とれた
- ママ友が簡単でおいしいレシピ教えてくれた
などなどです。
自分を認めて、不安や心配を軽減しよう
自分を認めることができたり、自己肯定感が高いと、不安や心配に対する回復力が強まるため、困難な状況にも柔軟に対応できるようになります。
自分の価値を自分自身で認められるようになるため、周りと比べたり、周りからの評価に左右されにくくなるからです。
そして、自分の強みだけでなく、弱点や欠点も含めて自分を受け入れることができるようになると、「完璧な自分でなくても大丈夫」「失敗しても自分は価値がある」と思えるので、自己否定や過度な自責の念が減っていくのです。
自分を信じ、自分の価値を認めることが、不安を軽減し、心の安定をもたらす大きな力となるのです。
ですので、不安を感じたとき、自分の欠点を並べて評価を下げたり、自分を責めるのではなく、自分の「できること」に目を向け、自分を認めることが大切です。
人は誰でも、「できないこと」と同じ数だけ「できること」を持っています。
自分にできないことがあったら、そのかわりに必ず何かできることがあるのです。
人生は、自分の思った通りに創られていきます。
「できない」と簡単に口走ることは、自分の可能性を自分で潰していることになります。
逆に、どんなに小さなことでも自分を認めてほめてあげれば、潜在意識にしっかりインプットされます。
すると、どんどん自信がついて「器」自体が大きくなります。
大きくなった「器」で頑張れば、さらにレベルの高いこともこなせるようになります。
『できないこと』より、『できること』を見つけて行動しましょう。
そして、行動した自分を褒めましょう。
その繰り返しで、自己肯定感を高め、不安や心配を解消し、前向きな人生を築いていきましょう。
そして、その捉え方や、心のあり方こそ、我が子に伝えたい『幸せに生きる力』なのではないでしょうか?
私たちはいつでもあなたを応援しています!
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