こんにちは。心の学校・キャンパススタッフの池田和秀です。
私は今、「心を病むお子さんを救う接し方」講座というYSカウンセリングセンターが主催する無料オンライン講座の講師を務めています。ひきこもりや不登校、お子さんの心の病でお悩みの親御さん向けの講座です。
その中では、佐藤康行メソッド(YSメソッド)に親御さんが取り組んでいき、目の前のわが子を「まんまる満月」のようにどこも欠けていない完全完璧な存在として、捉えることができるようになったとき、お子さんはよみがえっていくことをお伝えしています。
今日、これからご紹介するのは、そのような体験談の一つです。
松山利江子さん(仮名)がこちらにご相談に来られたのは、お嬢さんのうつ症状を何とかしたいという母としての必死の思いからでした。
妊娠8ヵ月を迎えたお嬢さんは、出産のこと、そしてあらゆることが不安となりほとんど眠れず、食事も摂れず、自分を責めてばかりいる状態でした。
そして、お母さまと一緒にいらしたお嬢さんは震えて「私、帰る」の連発でした。そういう中で、お母さまが、YSメソッドに取り組むことを決意されて本当の自分に出会い、満月意識を引き出す集中カリキュラムに取り組んでいかれました。
ここからは、集中カリキュラムを受講したときの変化を語るお母さまご自身の言葉をご紹介します。
「2日間の集中カリキュラムに参加したのですが受講して驚きました。ワークの最中に価値観の変容が起きてきました。今まで当たり前と思っていた価値観、観念が、本当のものでなかった。
私のなかで何かが崩れ始めました。本当のものは私の奥深くにすでにあったのだと気づき、驚きと喜びに満たされていきました。
カウンセラーの方がおっしゃるには「娘さんはもともと『まんまる』なのだからいつもまんまるを前提に見ていってください」とのことでした。
家に帰り、家族一丸となって取り組みました。でも、決して頑張りや焦りはなく、ごく自然に生活していきました。
私ができるのは娘を優しく包むこと。そう思っておいしいものをつくり、栄養価のあるものを飲ませ、散歩も、お風呂も寝るのも一緒でした。
そのうち娘は眠れるようになってきて、食事も摂れるようになってきました。眠れなかった娘が、昼寝までするようになりました。
娘は無事出産しました。生まれてきた子は、まんまるの女の子でした。びっくりしたのは、娘が母親をやり始めたことです。
私が娘たちの家に行くと、なんと私が娘に歌ったように、自分の娘に歌を歌っているではありませんか。
みんなひとつなんだなぁと、またそこで感激の涙を流しました。今では娘はすっかり元気になりました。
娘のうつを通して、私たちは「本当の自分」に、本物の生き方に導かれました。さらにこれを開き続けたいと思っています」
いかがでしょうか。お母さまがYSメソッドに取り組み「本当の自分」が引き出されたことで、娘さんのことを「まんまる」の存在として接していくことができるようになられた体験でした。
病で苦しんでいる目の前の相手のことを、三日月のように欠けている存在としてとらえると三日月に焦点が当たり、病の心が固定化されてしまいます。
これに対して、相手を完全で完璧な存在、満月のようにどこも欠けたところのない「まんまる」の存在という前提で扱えばその人の中に元々あった満月が輝き始めます。
今回の体験談は、お嬢さんの実際の変化を通してそのことを伝えてくださるものでした。最後までお読みくださり、ありがとうございました。
心の学校キャンパス・スタッフ 池田和秀