こんにちは。心の学校キャンパスの中里です。
つい先日、佐藤康行先生の著作『世界から戦争を消し去る方法』を読んでいて、ものすごく心に響いたエピソードがありました。今回はその内容を引用して、皆様にご紹介したいと思います。
“ロシアのプーチン大統領は、柔道愛好家としても有名です。最も尊敬する日本人は、オリンピック金メダリストの柔道家、山下泰裕氏なのだそうです。
2010年代、プーチン氏は日本との北方領土問題解決に意欲を見せていました。その時、プーチン氏は**「柔道では〝引き分け〟という言葉があるんだ」**と、当時の安倍晋三首相と協議を重ねていました。
現時点では残念ながら北方領土問題は解決していませんが、〝引き分け〟の精神で、ウクライナとの戦争も終わらせられないものでしょうか。
ウクライナとロシアも、本当は戦いたくないはずです。戦いが続けば、兵士や市民だけでなく、両国のリーダーも殺される可能性があります。
もし、敵対国のリーダー同士が「私が間違っていました」「いやいや、私の方こそ間違っていました」と言って抱き合って号泣したとしたら、戦争なんて起きるでしょうか? 起きるわけがありません。”
~(P57~58より引用)~
この一節を読んだとき、私の胸は思わず熱くなりました。
柔道が日本発祥で良かったな、素晴らしい精神だなと強く感じ、心と魂を深く揺さぶられました。
引き分けという柔道の精神には、どちらかが勝つ・どちらかが負けるという構図を超えた知恵があります。
引き分けという選択肢には、「本当は争いたくない」という人間の本質に寄り添う優しさがあります。
それは、佐藤先生が伝える“真我”、つまり相手を敵ではなく、同じ命として見る視点と通じるものがあると私は感じました。
争いを終わらせるのは、力や論理ではなく、「私にも間違いがあった」と素直に言える心のあり方かもしれません。
私たち一人ひとりが、日々の生活の中で、自分の「正しさ」にこだわるのではなく、相手を認め合い、ともに生きる道を選んでいけたなら、それこそが、真の意味での平和につながるのではないかと思います。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心の学校キャンパス・スタッフ 中里昌克