【中編】うつ病で知っておきたい症状と7つのタイプ(季節性うつ病と産後うつ病)

※YSこころのクリニック監修

こんにちは。

心の学校オウンドメディア編集部です。

前回はうつ病で知っておきたい症状と7つのタイプ(前編)ということで、「新型うつ病」と「仮面うつ病」の主な症状などについてお話ししました。

今回は、その続き「季節性うつ病」「産後うつ病」になります。

一緒に見てみましょう。

前回の記事はこちら→URL(サムネイルと冒頭部分の説明文が表示される予定)

3.暑さ、寒さが引き起こす『季節性うつ病』

『季節性うつ病』は、

・暑いのが苦手
・寒いのが好き

などの季節の好き嫌いで起こるものではなく、

「冬は気分が落ち込みやすいし、体力や気力が低下する」
「春や夏は体力も気力もあるし、楽しい!」

という季節が関係しているのが特徴です。

季節性うつ病の原因はその名の通り季節と、もう一つは「日照時間」が関係しているのではないか?と考えられています。

それはなぜかというと、冬はどうしても日照時間が短く、寒い地方だと夜が長くなりがちです。

対して日照時間が長い春や夏は、日の光を感じやすいというのがあるからではないかと言われています。

ちょっと特殊なタイプですが、「冬は気分の落ち込みが激しくて寝込んだりする時もあるのに、春はそういったことがない」という状態であるなら、この季節性うつ病になっているかもしれません。

ここまでお伝えしてきたように、毎年秋から冬になるたびにうつ症状が出るタイプが典型的な季節性うつ病ですが、なかには冬以外に、毎年決まった時期になるとうつ病を発症するタイプもあります。

例えば、梅雨の時期になるとうつ病を発症するタイプや、夏になるとうつ病になるようなケースです。

気圧の変化や、日照時間の影響、季節の変化による睡眠リズムの乱れなどが原因となっていると考えられています。

毎年、同じ季節になるとうつ症状が出る、ということを繰り返しているなら、季節性うつ病を疑って、専門医に相談をするとよいでしょう。

4. 出産後に精神的に不安定な状態になる『産後うつ病』

産後うつ病とは、

気分の落ち込み
楽しみの喪失
自責感や自己評価の低下

などを感じ、3か月~6か月以内に発症することが多いうつ病です。

とてもよく似ている症状で、マタニティブルーズという状態があります。

これは、出産から産後1か月に起こる自律神経、精神状態が不安定な心理状態のことを言います。

マタニティブルーズはだいたい約1~2週間程度で自然と改善されてゆくのですが、症状が2週間以上続くと産後うつ病の可能性があります。

そして、マタニティブルーズがあった女性は、産後うつ病にもなりやすいと言われています。

産後うつ病の原因はいろいろありますが、主に下記の要因が関係しているとされています。

・ホルモンの急激な変動
出産後、女性の体内ではホルモンバランスが大きく変わります。この急激なホルモンの変動が、気分の変化やうつ病の原因となることがあります。

・睡眠不足や疲労
赤ちゃんが生まれると、夜泣きや母乳をあげるために夜中に何度も起きてお世話をしなければなりませんよね。

これにより、慢性的な睡眠不足や極度に疲労がたまってしまい、精神的にも肉体的にも過度のストレスがかかってしまいます。

・育児のストレス
特に初産の女性に多いのですが、赤ちゃんのお世話は楽しいこともありますが、同時に困難の連続で赤ちゃんをほぼ24時間ずっとお世話しなければならないという大きな責任とプレッシャーを感じてしまうことがあります。

この育児のストレスが、産後うつ病の一因となることがあります。

・社会的サポートの不足
出産した女性の両親が近くにいない場合などは、育児を一人で抱え込んでしまいがちです。

そのような場合に誰も助けてくれないという孤独感や不安感が強くなります。家族や友人、地域のサポートが不足していると、産後うつ病になりやすくなります。

・過去のうつ病歴や精神的な健康問題
過去にうつ病を経験していたり、精神的な健康問題があったりする場合、産後うつ病になるリスクが高まります。

これらの原因が組み合わさって、産後うつ病が引き起こされることが多いです。

産後うつ病は一人で抱え込まずに、周囲のサポートや専門家の助けを借りることで乗り越えることができるので、躊躇せず専門家に相談してくださいね。

まとめ

今回はうつ病の7つのタイプの中から「季節性うつ病」と「産後うつ病」の症状についてお話ししました。

次回は「子どものうつ病」と「更年期うつ病」「老人性うつ病」、あとうつ病ではないのですが「気分変調症」(持続性抑うつ障害)についてお話ししていきます。

気になる方はぜひ続きも読んでみてくださいね。

本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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