うつ病の根本原因が親子関係だった実例を紹介

※YSこころのクリニック監修

こんにちは。

心の学校オウンドメディア編集部です。 先日の記事

では、うつ病は心の病なので薬では完治できないこと、またうつ病の根本原因には過去の記憶が関わっていて、その中でも重要な部分を占めているのが親とのかかわりが多いというお話をしました。

今回は、YSこころのクリニックに来院された患者様の中から、まさにうつ病の根本原因が親子関係だったケースをご紹介したいと思います。

ケース1:異性とうまくいかない原因が実は親子関係だった

1つ目のケースは女性の方で、男性と付き合うとどうしてもうまくいかないという問題を抱え、うつ病になってしまったケースがありました。

こういったお悩みは比較的よくあるのですが、よくよく話を聞くと、どうやらこの女性は自分の父親と付き合った男性を比べてしまっていることが分かってきました。

このケースのように女性なら父親との関係、男性なら母親との関係が影響していることが多いです。

親からDV(家庭内暴力)を受けていたなど、深刻な問題を抱えている人もいますが、逆に親が立派すぎてつい異性と比較してしまい、親より勝る人がいないという思いから、異性とうまくいかなかったというケースでした。

ケース2:うつ病になった根本原因が親子関係だった

2つ目のケースは、仕事でうつ病になった根本原因が実は親子関係だったケースです。

Aさんは、仕事の激務や不安がきっかけでうつ病になり来院されました。

しかし、その根本原因を詳しく探ってみると、母親との関係が根本原因だったということが分かりました。

Aさんに話を聞いてみると、Aさんの物心がついたときから、Aさんのご家庭(父親と母親)はいわゆる仮面夫婦の状態でした。

そして父親と向き合おうとしない母親の関心はAさんに向けられ、ひたすら勉強を強いたそうです。

母親が人を評価する基準は「学歴」や「社会的ステイタス」。

テストでいい成績を取れば母親が喜ぶため、これでいいのかな?という思いを持ちつつも、ひたすら勉強に励み、都内の偏差値トップの中学に合格。

その後、医学部に入学し、医師になりました。

もちろん、医師になったのはAさんが望んでのことでしたが、結果として、母親が望んだ通りになったといえます。

良い成績と学歴、地位の高い職業に価値を見出していた母親の「条件付きの愛」で育てられたAさんは、医師になったあとも、自分に自信が持てない、自己肯定感の低い人間となってしまっていました。

このことが、のちのうつ病の根本原因になっていたのです。

うつ病になるきっかけは様々でも、根本原因はやはり親子関係が多い

このように「親との関係がうつ病の直接的な原因になっている」と、本人が認識している・いないに関わらず、うつ病の根本原因を探っていくと実は親との関係が根本原因にあったというケースが多いです。

YSこころのクリニックを訪れる患者さんにうつ病の症状があらわれたきっかけを聞くと、多くの人は今の職場であったり、夫婦関係であったり、現在の環境原因について話をします。

しかし、もっと掘り下げて聞いていくうちに、根本原因が見えてきます。

そして多くの人が、親子関係に深い原因があることが分かってくるのです。

実際、親子関係を見つめ直すうちに、うつ病が良くなったという人もたくさんいらっしゃいます。

すべて親が悪いというわけではない

前回もお話ししましたが、もちろん親が根本原因だからと言って、すべて親が悪いという訳ではありません。

「原因=悪」ではありません。

「親が原因で良い人生を送ることができた」「この親のもとに育ったから、私は今こんなに幸せだと感じている」というケースも多々あります。

実際、YSこころのクリニックではそのような思いにたどりついて、うつ病が寛解された方もたくさんいらっしゃいます。

どんな親でも、あなたの親である事実を変えることはできません。

今、あなたがいるのは、まぎれもなく親のおかげです。親が原点、心の根っこなのです。そのことは忘れないでくださいね。

今の自分を変えるために、過去の「とらえ方(見かた)」を変えてみる

うつ病の根本原因は過去の記憶にあり、そして、その過去の記憶の大部分には親子関係があります。

それは、親との関係に問題があったと自覚している人だけではなく、自覚がない人も同じです。

うつ病を根本から解決するには、この根本原因である「過去の記憶」を変えるしかありません。

過去に起こった事実そのものを変えることはできませんが、今の自分が変わることで、過去に対する「とらえ方(見かた)」を変えることはできます。

それによって、過去に経験したことの意味が一気に変わります。これは例えると、オセロの黒を全部裏返して白にしてしまうほどの変化です。

過去に起こった事実は動かせなくても、つらい記憶や嫌な記憶が感謝の気持ちへと一変すれば、それは本当の意味で過去が変わったと言えるのではないでしょうか。

今、とても苦しい状態にある人は、自分の過去をとてもそんな風には思えないことは、よく分かります。

しかし、過去が変われば現在が変わり、現在が変われば未来も変わります。

人の心は「過去の記憶」でできていると言います。

そうであれば、「過去の記憶」を変えることで、現在のつらい状況も変えられるのではないでしょうか?

現在のつらい状況が変われば、今、目の前で起きていることも変わり、確実に未来も変わっていきます。

今日の話があなたの参考になれば幸いです。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。

+*+*+*+*+*+*+*
もし、誰かに悩みを相談したいなら、YSカウンセリングセンターでしたら初回相談が無料です。お気軽にご相談くださいね。
初回無料相談LINE | YSカウンセリングセンター
+*+*+*+*+*+*+*