母の一言で、自殺の思いを捨てた

皆さん、こんにちは。心の学校スタッフ奥村です。Oさんは宝石の販売をしている方です。業績が落ち込み、資金繰りに窮し惨憺たる状態になってしまいました。

自己破産の申請をし、離婚もし、自殺寸前の状態にまで追い込まれてしまったのです。ただこの出来事があってから今まで以上に輝いています。

どうして自殺を止まることができたのか、その後の人生がどうなったのか、Oさんの体験談をご紹介いたします。

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佐藤先生と出会ってからの6年間、本当に多くのアドバイスをしていただきました。その結果、業績もぐんぐん伸び、月間小売高がわずか80万円から1,100万円と13倍にも伸びたのです。

しかし、ちょっとした事がきっかけで、アドバイスを受けた「捨てる生き方」とは、逆のことを始めたことを境に、業績が急激に落ち込んでしまいました。

そして、大切な仕入れ先や応援者の方々に、多大のご迷惑をおかけしてしまったのです。「家族と離れて、自らの命を断とう」とまで考えました。佐藤先生にお詫びをし、こんな私に最後のアドバイスをしていただけないかと連絡をしたところ、「すぐに会いましょう」と言ってくださいました。

申し訳ないと言う思いとありがたいと言う気持ちで複雑でした。佐藤先生には何もかも正直に打ち明けました。

そして、迷惑をおかけしている債権者の対応方法など、心構えと行動を先生は具体的に教えてくださいました。

教えていただいた通りにしたところ、絶対無理と思われる困難な状況が、解決に向かい始めました。

あたかも絡まった糸がするするとほどけるようにです。「何年かかっても返していく」という気持ちで、債権者に会いに行きました。

すると、ほとんどの人が理解してくださったのです。あの時、佐藤先生にアドバイスをいただかず、避けていたら、債権者と敵対関係になってしまうところでした。逃亡者のように、人の目を避けて生きていかなければならなかったかもしれません。

母には、ギリギリまでこの事実を知らせませんでした。今回、母親名義の土地を2つ売らなければならなくなり、話さざるを得なくなりました。

「お前は馬鹿なことをした。何でそんなことをしてしまった」と泣きながら言われました。さらに、「やってしまった事はしょうがない。自殺まで考えたのか」と聞くのです。

「うん、考えた」と答えると「もしお前が自殺することになったら、1人で死なせはしない」と母は言うのです。胸が熱くなりました。

この一言で、自殺しようと言う思いを捨てました。自己破産して、何もかも失いました。そして、自分の命まで断とうとしたのです。

1回死んで今、生まれ変わって、スタートラインに立った気持ちなのです。だから、これは、ちょうど前世のことのように思うことができるのです。

自分の中に喜びもありますし、捨てたという爽快感もあります。不思議な感覚です。重い荷物を全部捨てました。

それは、例えば、仕事だったり、人間関係のしがらみだったり、借金だったり…。今は毎日毎日成長していると思えます。

死のうとしていたどん底だった自分と、わずか1ヵ月で全く違う感覚があるのです。これからが楽しみです。

今までの心ではない心になっているのがわかります。心が変われば、現象面は必ず後からついてきます。もうすぐ46歳になります。

人生90年生きられるとすれば、ちょうど折り返しです。これから、巻き返します。

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Oさんには1億円の借金がありました。債権者に会いたくないと言うのは当然のことですが、佐藤先生の言う通りにやりました。

想像は妄想を生みます。だから近寄って行く事で妄想(恐怖)は消えます。「死」は究極の逃げです。死んでも何も解決しません。

Oさんは最も愛してくれている人を思い出す事で自殺したいという思いを捨てたのです。すると、命より大切なものは「愛」だとわかったのです。皆さまの希望の光となりましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

心の学校キャンパス・スタッフ 奥村紀子