こんにちは。心の学校キャンパススタッフの佐藤です。
ある日、ふと本棚を見ると、そこに並べていた佐藤先生の書籍すべてが、背表紙を隠すように反対向きに並べ替えられていました。
枕元に置いていた一冊はゴミ箱の中に捨てられていました。
それは母の仕業でした。
私は真我開発講座を受講し、ものすごく執着していた成功哲学のセールスの仕事をあっさりと辞め、その後、仕事をいくつか転々としている時、夫と出会い、結婚し、子どもを授かりました。
当時、会社勤めをしていましたが、どうしても今、真我に深く踏み込みたいと思い、その勤めていた会社も辞め、佐藤先生のYSコンサルタントで働くことが決まっていました。
出社日は偶然にも私の誕生日。
会社を退社した事、YSコンサルタントで働くことは遠方に住む母親には秘密にしていました。猛烈に反対してくるのがわかっていたからです。
しかし、その発出社日の前日。私は帯状疱疹を発症し、ウイルスが脳に転移し、髄膜炎も併発し、絶対安静の状態になりました。
遠方から母親が急いで駆けつけてき、しばらく私のお世話をしてくれることになりました。
退職を知らない母が「仕事は行かなくて良いのか?」と聞いてきたので、のらりくらりと返事を濁していました。
冒頭の佐藤先生の書籍事件が起きたのはちょうどこの頃です。
「なんてひどいことを! 悔しい!母親だからといって許せない!」その思いで胸が張り裂けそうでしたが、私の体は劇痛が走っていたので、ほとんど会話らしい会話も母親とはできませんでした。
しかし、日が経つにつれ、体調も徐々に回復し、会話もできるようになると退社したこと、YSコンサルタントで働くことなど母親に伝えないといけない状況になりました。
まさに私は清水の舞台から飛び降りる思いで、現状を伝えました。
母親は烈火のごとく怒り、「成功哲学のセールスであんなにも心身ともに疲弊していたのに、またわけのわからないことをしようとして!あんたは騙されている、洗脳されている!」
私はこれでもかという位に母親のゴミ出しを受けました。
母の言葉に私は気力と体力を失い、その日はそのまま倒れるように寝込みました。
翌日、このまま勘違いされては一生後悔すると思い、もう一度、なぜ退社したのか、なぜ真我の仕事をしたいのか、私の真我開発講座を受講してからのビフォーアフターも交え、真剣に話をしました。
「私は父親と母親に大事に育てられたのは十分過ぎるほどわかる。でも、人生うまく行かないことばかりで出来損ないのような私は生きる価値は無いとずっと思っていた。
もうこの世界から消えてしまいたいと思った。でも、真我開発講座を受講して、それらはすべて勘違いだった。
私は愛されていたということに気付いた。この一番大事なことに気付いたから、それを仕事にできるのならやってみたい」と強烈な不安感と恥ずかしさを抱えながら伝えました。
母親は「子どもを愛していない親なんているわけないやろ!あんたも人の親ならわかるやろ!」と言いました。
この日以降、母親は私の言動に一切の口出しをせず、応援してくれるようになりました。
さらに、「佐藤先生にご挨拶に行かないといけない」と言って一緒に佐藤先生の元を訪れてくれました。
あれだけ騙されているとか、洗脳されているとか言っていた母親が、です。
母親は真我開発講座を受講している訳ではありませんが、心の学校のスタッフとして働いている私をいつもあたたかく見守ってくれています。
母親の愛の深さというものを私はまだまだ理解する事ができません。
しかし、悪役も買って出る懐の大きな母親が私の母親であることに誇りを感じています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心の学校キャンパス事務局