※YSこころのクリニック監修
こんにちは。
心の学校オウンドメディア編集部です。
あなたは子育てが苦手だなと感じたことはありますか?
私たちのYSカウンセリングセンターには、『実は子育てが苦手です。どのような姿勢をいつも心掛ければ良いのでしょうか?』と、子どもの接し方についての悩みを抱えて相談に来る方が多くいらっしゃいます。
今日は、そんな子育てが苦手と感じている方へのワンポイントアドバイスをお話いたします。
私たち親は「子どもから教わる」気持ちで

私たちは、子育てが苦手と相談にいらっしゃった方に、いつも「親は子供に教えるのではなく、子供から教わりましょう」と言っています。
親としては子どもを励ましているつもりでも、逆に子どもを苦しめてしまうことがあります。
それはどんな時だと思いますか?
実は、子どもが苦しく感じるのは「このようになってほしい」という親の理想を押し付けられていると感じる時なのです。
この時、親はほとんどの場合、無意識のうちに自分の理想を押し付けてしまっています。

たとえば、母親はバラの花が一番きれいだと思っていて、子どもはチューリップの種を持っているとします。
この場合、母親が『バラのような花に咲いてほしい』『バラの花を咲かせなさい』と願いを持った瞬間、チューリップの種を持っている子どもは苦しくなっていきます。
実際にその子がチューリップの種を持っているかどうかは、子どもに聞いてみないと分かりません。
子どもがどんなことに興味を持ち、どんな能力があり、何を望んでいるのかを知るためには、親が『教える』のではなく、子供に『教えてもらう』姿勢で接することが大切です。

子育てが苦手と感じている人は、子どもを子育ての『先生』ととらえて接してみましょう。
親子であっても、年下であっても、人生経験は少なくても、子どもは親より劣った存在ではないことを肝に銘じてください。
もちろん、『人に迷惑をかけてはいけないよ』や『あいさつをちゃんとしようね』と言った、一人の人として生きていくための必要なマナーやエチケットは躾(しつけ)として子どもに教えてあげましょう。
子どもとの話し方について

私たち親は、子どもとどのようにコミュニケーションをとればよいのでしょうか?
ここで今すぐ始められる話し方と聞き方のちょっとしたポイントをお話しします。
話し方のポイント

まず、子どもの年齢が低いようなら子どもの年齢に合わせたわかりやすい言葉を選び、難しい表現や抽象的な言葉は避けましょう。
具体的でシンプルな言葉を使うことで、子どもが内容を理解しやすくなります。
ただ、具体的でシンプルな言葉と言っても、子どもの年齢に合った言葉使いや言葉のスピード、言葉のトーンなども重要です。
また、子どもと話す時はしっかりと目を合わせることで、子どもが話に集中しやすくなります。『自分は重要なんだ』と子どもが感じやすくなります。
そして、「けど」「でも」などの相手を否定するような言葉を使ったり、子どもの言ったことに対して評論や評価をしないようにしましょう。
否定するような言葉を使うと子どもの話す気持ちが失せてしまいますし、自分のものさしで子どもがしたことを評価するのはよくありません。
聞き方のポイント

聞き方としては、たとえば学校のことでも友達のことでもいいので、まずは『今日はどうだった?』と聞いてみましょう。
それで何か話してくれたら、「そうなんだね」と子どもの話をよく聞いて、そこで何か楽しかったこと、興味がありそうなことを話したら「それをもっと聞かせて」といって話を引き出します。
その時は、『楽しかったこと』というのがポイントです。
その部分の話を広げてあげると、子どもは勝ち誇ったように話し始めるはずです。
そうしたら、『えー!すごいね!』など共感をして、共鳴しましょう。

こういったコミュニケーションを続けることで、子どもの心の中をその思いが大きく占めるようになり、その気持ちのまま学校に行きます。
すると、たとえば勉強ならその科目がもっと好きになったり、あるいは友達関係が改善されたりするのです。
『好きこそものの上手なれ』というのは本当で、子供は自分ができそうなことや、認められたものを好きになっていきます。
だから親は、子供と一緒に好きになるものを探していく、発見していくのです。
子育てが苦手と感じる人へのワンポイントアドバイスのまとめ

子育てが苦手と感じることは誰にでもあります。
子ども自身が持つ個性や能力を大切にし、子どもに自分の理想を押し付けるのではなく、子どもたちの興味や感情に少し敏感になることで、親子関係はより良いものになります。
また、子どもとのコミュニケーションには、簡潔で理解しやすい言葉を使い、彼らの言葉に耳を傾け、感情を共有することが重要です。
これにより、子どもは自分が価値ある存在であると感じ、自己表現と自信が育まれます。
親として子どもから学び、共に成長することの喜びを感じて一緒に成長していきましょう。
この話があなたの参考になれば幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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