50年の苦しみを超えて──奇跡をもたらした“回復ノート”

こんにちは。心の学校キャンパススタッフの坂口です。本日ご紹介するのは、生駒 寛子さんの体験談です。

生駒さんと直接お話する機会があったのですが、そのとき伺ったご体験がとても素晴らしかったため、あらためてご本人に執筆をお願いし、文章にしていただきました。

以下、生駒さんの文章です。

私は一昨年、2023年8月に、長年苦しんできたうつ病でYSクリニック とご縁をいただきました。

うつとの付き合いは、実に50年。人生の多くを情緒不安定とウツの苦し みの中で過ごしてきました。

そんな私にとって、YSクリニックに出会えたことは、いわば人生最後の 「希望」との出会いでした。

初回カウンセリングで「奇跡の回復ノート」をご紹介いただき、その日から今 日まで、毎日欠かさず書き続けています。 佐藤先生が提案してくださる数あるワークの中で、唯一、私がずっと続けられているのがこの「奇跡の回復ノート」です。

「できなかったこと」ではなく、「できるようになったこと」(どんなに小さなことでも)に目を向け、それをしっかり認めていく。 この書き方は、私にとってまさに必要だった「回復の道具」でした。

私は長年、無意識のうちに「悪いことばかりに意識を向ける」という心 の癖を抱えていました。 「ポジティブに考えましょう」と言われても、頭では理解できても、心 からそう思えることができなかったのです。

そんな中、『過去を変えれば「うつ」は治る』の中にある

「何事もネガティブに捉えてしまう自分を愛おしく思い…」(p.15) という一節に出会い、涙があふれました。 「このままの自分でいいんだ」と思えたのです。

また「あなたは素晴らしいのですよ」と繰り返し語ってくださる先生の 言葉も、私にとっては心にしみる贈り物でした。

また「あなたは素晴らしいのですよ」と繰り返し語ってくださる先生の 言葉も、私にとっては心にしみる贈り物でした。 さらに、佐藤先生の「難問は美点だ」という言葉にも深く励まされまし た。(最後に引用いたします)

私は長い間、「自分はダメだ」と思い込み、自分を否定し続けていまし た。そして、それをどうしても変えることができませんでした。

でも、回復ノートを書き続け、先生や皆さんの温かい言葉に支えられる うちに、少しずつ物の見方が変わってきました。 「できない自分」ではなく、「できる自分」に目を向けられるようにな ったのです。

50年以上ものあいだ、ずっと I am not OK としか思えなかった私が、今 では I am OK と感じられるようになりました。

これは奇跡です!

今年、私は古希を迎えました。 今、これからの毎日が楽しみでなりません。 それも「奇跡の回復ノート」のおかげです。

YSプログラムと出会えたことに、心から感謝しています。 また、このような発表の機会をいただけたこと、そしてYSクリニックを

紹介してくださった坂口さんにも、深く感謝申し上げます。

難問は美点だ

難問は美点だ。 苦しさは美点だ。 悩みは美点だ。 恨みは美点だ。 マイナス思考は美点だ。 落ち込むことは美点だ。 病気は美点だ。 すべては美点だ。

あなたも、あなたも、あなたも。

あなたに起きていること すべての出来事は、美点だ。

生駒さんのご体験を読ませていただき、胸が熱くなりました。まさに、50年にわたる苦しみを超えて生まれた「奇跡の記録」ともいえる体験談でした。

「できないこと」ではなく「できるようになったこと」に目を向ける——その小さな転換が、人生を大きく変える力になることを、あらためて感じました。

そして、そのきっかけとなったのが、毎日コツコツと取り組まれてきた「奇跡の回復ノート」だったという点に、深い感銘を受けました。

心が不安定なときに、日々の小さな「できたこと」に目を向けて、それを記録し続けるという行為は、一見簡単に見えて、実は意欲や勇気、エネルギーを必要とします。

生駒さんはそれを一日も欠かさず、続けてこられた。

この「奇跡の回復ノート」の積み重ねこそが、ご自身の心の奥深くにある光を少しずつ見出していく道だったのだと思います。

そして、結果として「このままの自分でいい」と思えるようになったこと。それが、生駒さんにとってかけがえのない「回復」だと思います。

生駒さん、素晴らしいご体験をシェアしていただき、本当にありがとうございました。今この文章を読んでくださっている、どなたかにとっても、生駒さんの言葉が光となることを願っております。

「奇跡の回復ノート」は、誰にでもすぐ始められる、やさしく力強いYSメソッドの実践ツールです。ご関心のある方は、ぜひ活用してみてください。

https://igapub.official.ec/categories/5216855

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

心の学校キャンパス スタッフ 坂口雅一