たった一つの光が、すべてを変えた

もしかしたら、あなたも今、心のどこかで、ひとり静かに涙をこらえているのかもしれません。誰にも言えない痛みを抱えながら、今日も何事もないふりをして、一歩一歩、歩いているのかもしれません。

若山奈穂子さんも、かつてそうでした。10年前、職場で周りからの心ない言葉に傷つきながら、それでも何も言い返せず、ただ静かに耐えていたのです。

「若山さんって、何を考えているかわからない」といった無神経な言葉が何度も心を刺し、けれど、それに傷ついた顔さえ見せることができなかったのです。

次第に、心だけではなく、体も蝕まれていきました。原因不明の腹痛、まぶたのけいれん、簡単な計算さえできなくなるほどの不調。

彼女は、自分が壊れていくのをただ黙って見つめるしかありませんでした。「こんな私なんて、いなくてもいいんじゃないか…」そんな絶望に、そっと心を閉ざしながら。

けれど、そんな若山さんにある日、ひとつの出会いが訪れます。それが、YSメソッドでした。半信半疑で取り組んだところ、若山さんは初めて知りました。

自分の心の奥には、誰からも否定されず、誰からも傷つけられることのない、静かで、あたたかな光があることを。

その光に触れた瞬間、止まっていた涙が、静かに、そして止めどなく溢れたのです。「私は、愛されるために、生まれてきたんだ…」心の奥深くで、あきらめかけていた自分自身に、そっと手を差し伸べた瞬間でした。

そして、それからです。何も変わっていないはずの世界が、まるで違って見えるようになったのは。かつて冷たかった先輩たちが、まるで仏様のように優しく接してくれるようになり、絶対に上がらないと言われていた時給も、若山さんだけ、2度も昇給しました。

特別なことは、何ひとつしていません。ただ、若山さん自身の「心」が変わっただけ。かつて、世界は恐ろしく、冷たく、孤独な場所でした。

けれど今、世界は、あたたかく、やさしい場所へと変わったのです。若山さんは、感謝の気持ちを込めて、こう語ってくれました。

「佐藤先生、本当にありがとうございます。あのとき、先生と出会わなかったら、私は今も苦しみ続けていたと思います。でも今、私は心から幸せだと感じられる毎日を生きています」

この体験は決して特別な誰かだけのものではなく、どんなに苦しくても、どれほど孤独でも、私たち一人ひとりの心の奥には、決して消えることのない、かけがえのない光(=本当の自分)が必ず存在しています。

そしてその光と出会ったとき、人生は静かに、けれど確かに変わり始めるのです。あなたの中にもまだ出会っていない、まぶしい光がきっとある。

そんなふうに静かに胸があたたかくなったなら、私たちは「どんなに苦しい中にいても、自分の中にある光(=本当の自分)に目覚めることで、人生は必ず変わる」という大切なことを学べるのではないでしょうか。

最後までお読みくださいまして、ありがとうございました。心の学校キャンパススタッフ川村が紹介させていただきました。また、お会いしましょう。

心の学校キャンパススタッフ 川村力雄