こんにちは
心の学校キャンパススタッフの武田早苗です。
本日は沖縄戦や酒乱のご家族、その後の苦しみの人生のなかで、真我に出会われ、憎しみの奥に真我の愛を発見されたAさんの深いお話しです。
どうぞお読みくださいませ。
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第一部
沖縄戦と、酒乱の兄への憎しみ
私は幼少の頃より、酒乱の兄をずっと恨み、憎み、顔も見たくないほど嫌っていました。ある程度の年齢になってから、なぜ兄が酒を飲むようになったのか考えてみました。
昭和二十年の沖縄戦の時、私の父は防衛隊として招集され、六人の子供たちを残して戦死しました。兄が十五歳、私が二歳の時でした。
終戦になり、地元に帰ってみると、見渡す限り焼け野原で、それを見た母と兄は呆然自失になったそうです。住む家も食糧もなく、これからどう生きていけばいいのかわからず、困り果てたと思います。
教室もなく、教科書、ノート、鉛筆さえない状態で、兄たちは勉強どころではなかったようです。大黒柱の父を失い、長男としての重圧、学問を修め、将来成功したいという希望もなくし、どんなに残念だったことでしょう。
兄は十七歳頃から酒を飲むようになり、心も荒れてきました。やがて酒乱の兄となっていきました。ある日、家族が寝ている時、兄が酒を飲んできて暴れるので、私たちは外に飛び出し、寒空の下、寒さと恐怖で震えていました。
兄は弟妹には害を与えませんでしたが、母親には反抗したり暴言を吐いたりして困らせていました。この兄さえいなければ、平和で楽しい生活が送れるのにと思うと、憎しみが湧いてきました。
私は二十歳になった頃、母のためにもこの家を救いたいと思い、宗教、精神科学、引き寄せの法則などを熱心に学びました。学んでいるうちに、どうやらこれは先祖の業、カルマから来ているらしい。この業さえ消せば解決すると理解しました。
それから私のカルマ解消方法を見つける旅が始まりました。兄は米軍基地内で働き、結婚して四人の子供にも恵まれました。残念なことに、私がカルマ解消の方法を見つけないうちに病に倒れ、四十八歳の若さで亡くなりました。
「ああ、これで兄との人間関係も終わった。もう私を悩ませる問題もなくなったのだ。」そう思いました。そして私は、恨みや憎しみという心のゴミに、固く蓋をしてしまったのです。
第二部
真我に出会い、兄が神に変わった
私が真我に出会ったのは、今からおよそ十年前でした。大阪から講師をお招きし、地元で二日間の宇宙無限力体得コースの真我開発講座が開催されました。
「神から見た〇〇」というワークがありましたが、神から見るとはどういうことかよくわかりませんでした。それでも真剣に取り組みました。
何十年ぶりに兄の立場になって、本人の気持ちを考えてみようと深く掘り下げていきました。戦時中、米軍の砲弾が落ちてくるかもしれない危険な中を、兄と姉は水や食料を探しに行った。どんなに怖かったことでしょう。
父親代わりとなって家族を支え、弟や妹たちを学校へ行かせてくれた兄。考えてみれば――
兄は、私たちの命の恩人ではないか。そんな兄を私は長い間恨んでしまっていたのです。戦争さえなければ、正しい道を歩んでいたかもしれない。兄の辛い気持ちが伝わり、涙が止まりませんでした。
「兄さん、ありがとう。すまなかった。」もう、ただただ泣くばかりでした。生きているうちに感謝すればよかったと後悔しました。この真我開発講座が終了して二か月後、未来内観コースというもう一つの真我開発講座を受けました。
次に天使の光コース、真我瞑想コース、そして真我プロカウンセラーコースまで受けました。その後、真我の実践会に入会し、真我に焦点を当てていきました。
そんなある日、ふと心の奥の方から、兄が愛おしいという気持ちがふつふつと湧いてきました。まるで孫を抱きしめるように、兄を抱きしめたくなって涙が流れました。
これまで兄に対し、「何々をしてくれたから感謝」「お世話になったから感謝」していた自分がいました。しかし、今の思いは違いました。それは、無条件の愛、無償の愛でした。
私にも真我があったんだ。真我の愛があったんだ。そう腑に落ちたとき、とても感動しました。
佐藤学長の言葉に「そこだけに焦点を当てると、真我である神が現れる。自分の神である真我が見えたとき、人の真我が反射してくる。」とありましたが、私の神と兄の神が神鏡になったのだろうかと思いました。
これまで憎しみの元、不幸の元と思っていた兄の闇が光に変わったのです。兄の闇のおかげで、私は真我に出会うことができた。ということは――兄も神だったんだ。兄も神だったんだな。と思いました。
佐藤康行先生が「真我では闇も光です。これを寂光という。」と言われたことが、少し理解できたような気がしました。
また「真我を開くと業は消え、光に変わり、愛の心しか浮かばなくなる」という言葉を聞いたとき、衝撃を受けました。業を消す方法を求めて、私は何十年旅を続けてきたことでしょう。答えは「真我」にあったとは。
幸福の青い鳥を見つけたのです。なんとありがたいことでしょう。私にとって、まさに値千金です。あれほど憎んでいた兄が、実は私を真我へ導いてくれた存在だったのです。
こんな素晴らしい真我開発講座を教えてくださった佐藤学長に、心から感謝申し上げます。
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じっくりとお読みいただけたのではないでしょうか。
この体験談を書き上げるにあたり、佐藤先生の書籍をもう一度読み直し、真我への確信を深めながらしたためられたと伺いました。
そして、長い間、先祖の業・カルマを消そうと奔走し、遠回りをしてきたご自身の歩みを振り返りながら、この恨みの奥に真我の愛があったことに気づいた、その幸せを、ぜひ他の方にも味わっていただきたい。
真我――「本当の自分」を多くの皆様にお伝えしていきたいという、静かでありながらも強い意志を感じさせていただきました。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
兄も神だったんだな―― 憎しみの奥にあった真我の愛




