※YSこころのクリニック監修
こんにちは。
心の学校オウンドメディア編集部です。
「心理学の3大巨頭」の一人、アドラーが『全ての悩みは、対人関係の悩みである』と言うくらい、古今東西、人間関係というものは一筋縄ではいかないようです。
あなたは、人間関係でしんどいなーって思う相手は誰ですか?
職場の人? ママ友? それとも、家族や夫でしょうか?
「この人一人だけがどうしても苦手」という人から、「実は複数います」という人まで、様々だと思います。
そして、しんどさのボリュームもまちまちでしょう。
今回は、そんな人間関係がしんどくなった時の乗り越え方について考えていきましょう。
目次
一人で抱え込まないで、あなたの気持ちを大切に
あなたはしんどい時、こんなふうに思うことってありませんか?
・これって、私が悪いのかな?…
・私、イラっとするようなことを何かやっちゃったのかな?…
・どうしてあんな言い方するんだろう…もっと普通に言ってくれてもわかることなのに…
・もう少しでいいから『思いやり』を持って接してほしいな…
・私ばっかりいつも気を遣ってて疲れる…
・こんなこと言ったら心の狭いヤツって思われるかな…
など、自分を卑下したり、相手を責めたり、自己嫌悪になってしまったり……
でも、人間関係でしんどさを感じることは、誰にでも起こり得ますし、ある意味自然なことです。
だって、一人ひとり顔が違うように、性格、相性、感受性、思考、生い立ち、人生経験、優先順位、大切なこと、物事の受け止め方、全部違うのですから。
大切なのは、しんどいと感じた時、一人で抱え込まないこと。
あなたが感じているその感情は、あなたの大切な心の声です。
まずは自分の気持ちを受け止め、そっと自分を抱きしめてあげましょう。
自分の気持ちを抱きしめる
自分の中に出てきた感情は、全部、否定しないでくださいね。
それは、ポジティブな感情だけでなく、ネガティブな感情もです。
「こんなことを感じてはいけない」とか「こんなふうにしか思えない私ってダメなのかな」とか思わなくて大丈夫。
どんな感情も自然なもので、感じること自体は、良いも悪いもありません。
感情を無理に押さえ込む必要はありません。
とりあえず、感情に名前をつけてみましょう。
感情の名前とは、
「将来への不安」、「怒り」、「罪悪感」、「劣等感」、「自己否定」、「不公平感」、「孤独」、「期待」、「落胆」、「疲労感」、「迷惑」、「疎外感」などなどです。
そして、その感情を抱きしめてあげましょう。
「今、自分は不安を感じているんだなー。自然なことだよねー」
「今、自分は悲しいんだよね。自分が大切にしていたことを失ったんだもんね。」
というふうに、自分の感情を理解して、肯定して優しく受け止めましょう。
しんどさの原因と向き合ってみる
自分の感情や思いを抱きしめられたら、そのしんどさの原因を見つめてみましょう。
それが問題解決の第一歩です。
例えば、
・相手の言動に傷ついた
・人からの評価が気になる
・コミュニケーションがうまくいかない
・理解されていない
・不当に扱われていると感じる
・自分の期待が高すぎるのかな?
などなど、しんどさの原因は十人十色です。
自分の感情と丁寧に向き合い、しんどさの根源が何なのかを見極めていきましょう。
それによって、問題の本質が見えてくるはずです。
率直に自分の気持ちを伝える勇気を
人間関係のしんどさの多くは、お互いの気持ちのすれ違いから生まれます。
もしかしたら、相手にあなたの『本当の気持ち』が伝わっていないのかもしれません。勇気を出して、率直に自分の思いを伝えてみませんか?
その伝える時には、ちょっとしたコツがあります。
『あなたメッセージ』と『自分(私)メッセージ』です。
『あなたメッセージ』とは、
・あなたに、こんなふうにして欲しい
・あなたに、こう変わって欲しい
・あなたは、こうあるべき
という指摘や非難や、責める言い方です。
『自分(私)メッセージ』とは、
・私は、こう感じている
・私は、こうしてくれたら嬉しい
など、自己表現、共感の促し、問題の共有ができる言い方です。
このほうが相手を責めず、対立を避けつつ、問題を解決する道がひらけます。
自分メッセージの具体的な言い方としては、「私は[感情]です。なぜなら[具体的な状況]だからです。だから、[望む行動]してくれると嬉しいです。」
みたいな感じです。
例えば、「私はあなたが遅刻すると、みんなに迷惑がかかるのではないかと心配になります。」
「私は今、とてもイライラしています。原因は自分でもよくわからないけど、少し休む時間が必要かもしれません。」
このように、相手を責めるのではなく、あなたの気持ちを素直に表現することが肝心です。
相手の立場に立って考えてみる
人間関係に悩んでいると、つい自分の視点だけで物事を見がちです。
でも、ちょっと立ち止まって、相手の立場に立って考えてみるのはどうでしょう。
例えば、
・相手は、どんな思いからそう言ったのかな?
・どうしてそんな行動をとったのかな?
・その背景には何があるのかな?
・そうすることで何をしたいのかな?
など、相手の事情を汲み取ることで、見えなかった景色が広がるかもしれません。
相手の気持ちに寄り添って、思いやりの心を持つことが、人間関係を良好にするカギとなります。
適度な距離感を保つことも大切
人間関係がしんどくなるのは、相手との距離感が近すぎたり遠すぎたりするのが原因かもしれません。
程よい距離感を保つことが、関係を円滑にするコツです。
時と場合によっては、少し距離を置くことで心が軽くなることもあるでしょう。
また、必要以上に相手に入り込みすぎないよう、自分の心の領域を大切にすることも忘れずに。
バランス感覚を養いながら、心地よい関係性を目指しましょう。
まとめ:人間関係の原点は両親との関係性
人間関係がしんどいと感じた時は、まず、自分の気持ちに耳を傾け、自分の思いを受け止めることが何より大切です。
そして、相手の気持ちにも思いを馳せ、適度な距離感を保ちながら、率直にコミュニケーションを取ることが問題解決への道筋となるでしょう。
ここで忘れてはいけないのが、人間関係の原点は両親との関係性にあるということです。
その『人となり』を知りたければ、その人の両親のことを聞けば多くのことがわかります。
なぜなら、両親との関係性がその人の人間関係の原型を形作るからです。
仲の良い両親の下で、十分に愛されて育った子どもは、大人になっても円滑な人間関係を築くことができます。
反対に、暴力的な親に育てられた子どもは、大人になっても人間関係がうまく結べないことが多いのです。
それほどまでに、両親から受ける影響は大きく、その後の人間関係の基礎を作り上げていくのです。
それは、自分も然り。
自分の人間関係の悩みと向き合う時、両親との関係性を振り返ってみるのも一つの方法かもしれません。
そこから、自分の人間関係のパターンや課題が見えてくるはずです。
両親との関係性を理解することが、より良い人間関係を築くための第一歩となるでしょう。
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