本当の自分に目覚めて、引きこもりを捨てた

皆さん、こんにちは。心の学校スタッフ奥村です。

自分の空に閉じこもり、八方塞がりの状態で、自分を責めてばかりいました。引きこもりの状態から、抜け出して自分が認め、やろうと思ったことを見つけ、現在は、人様のために役に立つ生き方をしています。

Kさんに何が起きてそのように変化されたのか?Kさんの体験談をご紹介いたします。

佐藤先生は、私のためにこれ以上ない位の力強さで話をしてくれました。「自分のことを、これだけ真剣に考えてくれる人がいるんだ」と感激し、胸がいっぱいになりました。「実はですね、父親といろいろありまして」と、苦しんでいる事は伝えました。ただ、最後まで1年引きこもっていると言う事は言えませんでした。

この人を信じてみようと言う思いで、翌日からの研修を申し込みました。当日、途中で家に引き返そうかと思いました。自分が変わってしまうのでは、という恐怖があって、ビクビクしていたのです。しかし、途中で「待てよ」と思ったんです。

「このまま帰ったら、またあの布団に潜り込む日々に戻ることになる。それは嫌だな。じゃぁ、なんで行くのが怖いんだろう…」

心の中で自問自答しました「おかしくなりたくないんだ。でも、今十分おかしいじゃないか。引きこもって外に出られないんだから。これ以上、おかしくなんかならないぞ」

次から次へといろいろなことが頭に浮かんできます。「死んだらどうしよう、まだ死にたくない」普段「死にたいと思っていた私がそう思ったのです。

「自分は今まで命がけで何かをしたことがあっただろうか。限界まで死ぬ思いでやったらどうなるのだろう。もし本当に研修が素晴らしかったら、全力でやった分喜びで帰ってくるんじゃないか」

「俺の命、一回精算しよう。今までの人生にケリをつけるんだ。命がけで取り組んでみよう」と決心し、研修に臨んだのです。

研修の体感は凄いの一言です。状況は何一つ変わっていませんが、受ける前と後とでは、天と地ほどの差があります。体の変化としてはいつもぎゅっという感じの布団で寝たときのお腹にかかるストレスの重みがゼロだったことです。

本当に驚きました。「なんだ、これは、こんなに体って軽いのか。眠れるってこんなに幸せなことなんだな」と至福の眠りにつけたのです。生まれ変わった自分を実感しました。

考え方も大きく変わりました。以前の私は「社会に出て、お金を稼げる人がすごい人だ」と思い込んで生きていました。

高卒なので、大卒の人に対してコンプレックスもありました。それまでもう父を嫌っていたのですが、父の会社に就職していた時、あまりの厳しさに

「父は自分のことを全く認めてくれていないんだ」と言う不満感が今まで以上に湧いてきました。そして私は、もっと凄い人にならなければいけない」

「社会により認められなければ、社会により認められなければいけない」と、毎日追い立てられるような思いをしていたのです。

ところが佐藤先生の研修受講後は、あれほど心の底から恨んでいた父に対しても、心から「ありがとう」と口に出して言いたくなりました。

「育ててくれてありがとう」「心配してくれていたんだね。だから厳しくなっていたんだね」「僕に期待をしてくれていたんだね」そんな思いが次々と溢れ出てきました。

父の子であることに感謝さえしました。その後アルバイトをして過ごしていましたが「どん底の自分をここまで蘇らせた「本当の自分」のことを証明したい」と言う思いが強く出てきて、真剣に勉強したいと思うようになりました。自分を生かせる仕事はなんだろうと考えたのです。

そして、カウンセリングの学校へ行くようになったのです。しかし、そこを早く卒業するためには、現状の勤務体系では無理がありました。

そこで会社を一旦辞めて、その会社から現場の仕事を分けてもらいながら勉強したのです。不安はありました。収入がガクッと下がりますから。

でもとにかく卒業するまではなんとしてもやり遂げようと思いました。とにかくやるしかないと思ったのです。知りたかったのです。どうすれば自分が役に立つか。

引きこもっていた経験を生かした仕事をしたい。カウンセリングを勉強すれば、何かがわかるんじゃないかと思ったんです。「ここで勉強したい」と聞いたとき、スパッと仕事を捨てることができたのです。

皆さまの希望の光となりましたら幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

心の学校キャンパス・スタッフ 奥村紀子