皆様こんにちは。心の学校キャンパススタッフの加藤です。本日は複雑な家庭環境のもと、厳格な父親から体罰を受けて育った30代の女性の体験談を紹介させていただきます。
30代の中本さん(仮名)は厳格な父親から体罰を受けて育ち、家庭でも職場でも常に人の顔色をうかがい、自分のことは二の次にしてきたと言います。
どんなにつらい状況でも自分さえ我慢すればうまくいく。そうすることでようやく自分の存在価値が周りから認められ、受け入れてもらえると信じてきたからです。
しかし、そんな努力が報われることはなく、家庭や職場でのトラブルが積み重なった結果、中本さんはうつを発症してしまい、症状は悪化の一途を辿り、自殺未遂まで繰り返すほどになってしまいました。
症状が悪化して絶望の淵にいたときに「YSメソッド」に出会います。このころの中本さんは意外にも、幼少期の記憶は「ぼんやりと覚えている程度」であり、叩かれて育ったとはいえ、父親との関係に何らかの問題があるとは気づいてない様子でした。
うつを発症した原因が幼少期の体験にあった中本さん。顕在意識では「過去のこと」と割り切り、忘れ去ったかのように処理したのかもしれませんが、潜在意識にはこれまでに経験したすべての記憶が刻みこまれています。
人は、ネガティブな過去の出来事を「忘れた」ことにして心の安定をはかろうとしますが、実際のところ、私たちはどんな記憶も忘れることはありません。
このように、幼少期のトラウマは人生を大きくコントロールしています。「本当の自分で生きられない」心のくせがあることが問題なのです。
うつの根本原因が「過去の記憶」であれば、過去を変えてしまえばうつの症状も消えるはずですね。中本さんは抗うつ薬の副作用に苦しみ、薬に頼らない治療法を求め、YSメソッドにたどり着いたのです。
YSメソッドのワークにより、自分の人生を俯瞰し、すべて眺めてみた中本さんは「真面目で頑張り屋な性格の私は、いつも自分に厳しく、自分にプレッシャーを与え続けてきた」という事実を知ったのです。
「過去の記憶」にとらわれ続けてきた「偽りの自分」を俯瞰して眺めることで、真実に気づくことができたのです。
心の深い部分で怒りと悲しみをためこみ、実は父親を激しく恨んでいた中本さん。YSメソッドのワークによって、心のゴミでもあるその感情を吐き出すと、今度は信じられないくらい父親への愛があふれ出て、見え方が一変したそうです。
思わず「お父さん、ありがとう!」と叫んだとき、父親から愛されていたことに気づくと同時に、自分自身も父親を恨むことから解き放たれたのでしょう。
これはまさしく中本さんが「本当の自分」に目覚めた瞬間でした。自分がどれほど周囲の人に愛されていたのかを知り、自分を愛することを許し、自分を受け入れる。
その瞬間に、すべての人は「本当の自分」と出会うのです。中本さんは次のように感じたそうです。
「私の人生ドラマに登場してくれた多くの人たちに、感謝せずにはいられません。父親をはじめ、つらい目に遭わされた(と思い込んできた)人たちに対しても、自分の魂を成長させるための重要な役割を担ってくれたことに気づいたんです」
ほどなくして、中本さんのうつ症状はみるみる回復しました。何事にも積極的になったという中本さん。人の目を気にせずにやりたいこと、好きなことに取り組み、これまで以上に毎日を楽しむようになったそうです。
YSメソッドにより「本当の自分」に出会い、苦しかった病から解放され、本当の自分で生きることができるようになられ、心から笑えることができるようになられました。
少しでも皆様のお役に立てることができれば幸いです。本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
心の学校キャンパス・スタッフ 加藤