こんにちは。心の学校キャンパススタッフの坂口です。主にWeb担当の作業を行っています。今回体験談としてご紹介するのは、アルコール依存症から回復された60歳の男性の方の体験です。依存症への見方が画期的に変わる体験をされています。
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私は、33回入退院を繰り返して、2回『命がない』と言われているところを、YSメソッドとのご縁で救われているわけです。
ですから今、内部の写真を撮ると、生きているのが不思議なぐらいです。これをずっと掘り下げていきますと、うちは両親は行政の息のかかった銀行で、あまりにも恵まれている家庭で、金銭的にまず困らなかった。
祖父母が、私が長男だからと甘やかした。ですから、根本にあるのが甘やかしの性格なのです。それと親父もやはり同じなのです。決めつけるのです。ピアノの練習をしていても、勉強を教えられても、間違えると殴られました。
だから、自分の意見が言えないわけです。ですから、親父に対しては従うか、反発するかしかない。アルコール依存症が治癒したのは、とどのつまり、YSメソッドで助けていただいた方法で、向きを真逆の方向に変えたことです。
YSメソッドでは、親父に対する感情を紙に書くのです。最初はくそ、このやろうという気持ちばかり書いたのですが、カウンセラーとのやりとりで、恨みしかでてこなかった親父の全部、存在までもが愛だったと体感したのです。
本当の自分を自覚したとたん、今まで私がやっていた習慣が間違っていたということが分かったのです。
父は私のことが憎くて殴ったのではなかった。心の底から愛してくれていたから、本当に立派になってほしかったんだ、殴りたくもないのに手を挙げて自分の手引きをしてくれていたんだということに気が付いたのです。
この感激は、とても言葉では言い表すことができません。泣きじゃくるだけで、天井が抜けるほど泣きじゃくりました。
親父は、不器用な表現しかできない、そのような時代に育ったことにも気付いたのです。昔流と言うか、石器時代的な子供の育て方しか知らなかったんだなと思いました。
本当はとてつもなく優しいんだ、でも表すのが下手で傲慢に見えていただけなんだと、そう分かったのです。ということで、そのままの親父を、そのまま認めることができたのです。
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親の教育が問題だと思われがちだが、実は大満月だった。そこには愛しかなかった。苦しんでいる方に、世界観の大逆転(実は事実は愛だけ)が起こり、アルコール依存症から回復された体験事例は私たち一人ひとりに希望の光を与えてくれるのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
心の学校キャンパス・スタッフ 坂口雅一