心からの「ありがとう」を込めて

こんにちは。心の学校キャンパススタッフの川村力雄です。

今回は、大阪で開催された「未来内観講座 2DAYS」に参加なさったS・Kさんの体験談をご紹介します。

Sさんは、これまでずっと「どうして私はこんな家庭に生まれたのだろう」という思いを心の奥に抱えて生きてこられました。

劣等感が強く、自分を認めることがなかなかできなかったといいます。ご家庭では、お父様がひとつの仕事を長く続けることができず、お母様との大きな喧嘩が絶えなかったそうです。

時には外にまで響くような声が飛び交い、家の中は常に緊張感に包まれていたといいます。お母様もお父様が家にいないことに苛立ちを感じ、優しさよりも厳しさを前面に出さざるを得なかったとか。

そして、思春期の弟さんとの関係にも苦しさがあったのです。そのような環境の中で、Sさんは、学校においても友人に心を開くことができず、自分のことをほとんど話すことができない子どもだったそうです。

しかし、その閉ざされた心に光が差し込んだのは、11月の東京国際フォーラムでのイベントの流れで起きた出来事をきっかけに参加した「宇宙無限力体得コース2DAYS」と、続いて受講された今回の「未来内観コース2DAYS」でした。

講座の中で、ふとした瞬間に思い出されたお父様の言葉。「休日は東京の病院に行ったこともあった」という一言。

お父様は、自分の心と身体をなんとか保ちながら、転職を繰り返して家族を守ろうとしていた。そのことに、初めて深く気づいた瞬間だったそうです。

そして、お母様もまた、子どもたちにとってより良い家庭を築こうと、懸命に夫と向き合っていた。感情的に見えたその厳しさの奥に、愛情があったのだと。

「感情的で厳しい母のおかげで私は早く自立でき、その結果、夫と出会い、今、こうして生きていられるんだと気づいたんです」

講座の中でSさんは、何度も涙を流しながら、大切な真実に触れていきました。そのプロセスを通じて、「私はなんて素晴らしい両親に育てられたのだろう」と、心から思えるようになったといいます。

当たり前だと思っていた小さな思い出が、まるで宝石のように輝きはじめたのだそうです。「こんな幸せな瞬間を味わいながら育ってきた私は、すでに最高の人生だったんだ」この言葉を聴いたとき、私は胸が熱くなりました。

1日目の夜、駅を歩きながら見た人々の姿がまったく違って見えたとSさんは語ってくれました。

どんなに酷い家庭で育ったと思っていたとしても、それは大きな間違いで、両親はもちろん、誰もがまんまる満月の価値ある存在でかけがえのない尊い命そのものだと、心の深いところで感じられたといいます。

そして、何よりも「半世紀近く抱えてきた家庭への劣等感が、たった2日で消えました」この言葉に、講座の持つ力の深さを改めて感じました。

「もっと2DAYSを早く受けておけば良かった」そんなふうにもおっしゃっていましたが、最後には、「これで良かったと思える未来が楽しみです」と、温かい笑顔を見せてくださいました。

Sさん、本当に貴重な体験をシェアしてくださり、ありがとうございました。このブログを読んでくださったあなたにも、きっと届いているはずです。

たとえ今、心に重たいものを抱えていたとしても、その奥には、必ず光があるということを。

最後まで、お読みくださり、ありがとうございました。また、この場所でお会いしましょう。

心の学校キャンパス・スタッフ 川村力雄