愛を”甘っちょろい”と批判した教育者が、深々と頭を下げた理由

こんにちは。心の学校キャンパスの中里です。先日、佐藤康行先生の著作『世界から戦争を消し去る方法』を読み返していて、改めて深く心に響く場面がありました。

それは、広島で開催された佐藤先生の講演会でのエピソードです。このお話は、私たちが本当の平和について考える上で、とても重要な気づきを与えてくれるものだと感じましたので、ここに引用して紹介いたします。

“私は広島の方にもお招きいただき、講演会に登壇したこともあります。

広島平和記念資料館や原爆ドームを見て回り、その翌日が講演会でした。そこで真我の話をお伝えし、その後、私は参加いただいた方々に「何か質問ありますか?」と聞きました。すると、教育者として地位のある方が私にこう質問したのです。

「佐藤先生、さっきから愛だとかうんぬんおっしゃっていますが、そんな甘っちょろいことで世の中を変えられるんですか?」と。 最後まで黙って聞いていた私は、こう返しました。

「今、甘っちょろいとおっしゃいましたね?では、私が今から話すことが甘っちょろいかどうか、聞いてからまた話をしてください」

 そう言って、さらに続けたのです。「ここは広島ですよね?原爆を落とされたところですよね?平和記念資料館を広島にただ置いているだけではだめです。できるならこの記念館を、ニューヨークのど真ん中に置いたらいいのです。

 その代わり、ハワイのパールハーバー記念館を東京のど真ん中に置くのです。自分のやっていることをちゃんと自分で見なくてはダメなのです。単なる被害者だけではなくて、自分たちがやってきたことをちゃんとこの目で見て、そしてこれからの未来のために反省をし、改善をしなくてはいけないのです」という話をしました。

 すると、その教育者の方はピッと背筋を伸ばし、深々と頭を下げたのでした。そして今でもその方は、私のもとに真我を学びに来てくれています。”

~(P53~54より引用)~

どうでしょうか?このエピソードから、真の平和とは一方的な視点ではなく、相互の理解と反省から生まれるものだということを突きつけられたように思いました。

佐藤先生の言葉は、一般的な意味での表面的な優しさだけではなく、深いところからくる真の愛を感じます。私たちも日常の中で、自分の行動や考えを客観視して、深い愛から見つめなおす習慣を身につけたいですね。

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最後までお読みくださり、ありがとうございました。

心の学校キャンパス・スタッフ 中里昌克